食中毒について
2016/06/05
綺麗な紫陽花を見るのは嬉しいですが、雨の日が続くうっとうしい梅雨がやって参ります。梅雨と聞いて皆様は何を思い出されますか?今回は、身近な食中毒についてお送りさせて頂きます。
1、食中毒の原因
①細菌・・・温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食物を食べる事により食中毒を引き起こします。6月~8月に多く発生し代表的なものとして、サルモネラ菌、カンピロバクター、O-157などがあります。
②ウイルス・・・低温や乾燥した環境の中では増殖しないが、食物を通じて体内の入ると人の腸内で増殖し食中毒を引き起こします。11月~3月にかけて発生し代表的なものとしてノロウイルスがあります。
③その他・・・毒キノコや河豚などの自然毒、アニサキスなどの寄生虫なども食中毒の原因となります。
実は、食中毒は梅雨の時期だけではなく、様々な原因により一年中発生しているのです。
2、梅雨の時期の細菌による食中毒、代表的なものと症状
①サルモネラ菌(十分に加熱されていない卵・魚・肉などが原因)食後、6時間から48時間で吐き気、腹痛、下痢、発滅、頭痛などが起こる。
②カンピロバクター(十分に加熱されていない肉や、井戸水、湧水、十分に洗っていない野菜)食後2~7日で、下痢、発熱、腹痛、などが起こる。
③O-157(十分に加熱されていない肉やよく洗っていない野菜、井戸水や湧水)食後12時間~60時間で激しい腹痛、下痢、血が混ざった下痢などが起こる。
3、食中毒になってしまったら
体から毒を排出しようとする反応が嘔吐や下痢です。下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状の時は、市販の下痢止めをむやみに飲まずに早めに受診し医師の診断を受けましょう。数日から10日程度の安静で回復してきます。反対に、1日に10回以上の激しい嘔吐、下痢、その中に血液が混ざる。呼吸が不安定、意識が朦朧としているような時には命にかかわる場合もあります。
4、梅雨の時期の食虫毒対策
食中毒は、飲食店などの外食で発生しているだけでなく、ご家庭でも発生しています。ご家庭では次の点にご注意下さい。
①手を洗う 調理を始める前生の肉や魚、卵を取り扱う前後。調理の途中でトイレに行ったり、鼻をかむ、おむつ交換をしたり、動物に触れたりした後。食卓につく前。残った食品を扱う前。
②細菌を食べ物につけない まな板は加熱していない生の肉や魚を切った後は、洗剤で洗う。焼肉は、生肉を扱う箸と焼けた肉を扱う箸は別の箸にする。食品の保管は密封容器に入れたり、ラップする。
③食べ物に付着した細菌を増やさない 肉や魚、お惣菜は購入後にできるだけ早く冷蔵庫に入れる。冷蔵庫内でも細菌はゆっくりと増殖するので、早めに食べる事が大事。冷蔵庫に物を詰めすぎない事。
④細菌をやっつける 加熱処理により細菌は死滅するので中心までよく加熱する事が大切です。また、布巾やまな板なども良く洗った後熱湯をかけて殺菌する。台所用殺菌剤の使用も効果的です。
日頃の買物の中で消費期限に注意したり、肉や魚は最後に籠に入れたり寄り道をしないで帰ったり、帰ったらすぐ冷蔵庫に入れたり、皆様は知らず知らずのうちに対策されている事と思います。また、この時期は特に冷凍食品は室内で自然解凍をしないで電子レンジや冷蔵庫で解凍する事、作った料理は長時間室温で放置しない事、残り物は十分に過熱してから召し上がり、怪しいと思ったり、日時のたった物は勿体無いですが、捨ててしまい食中毒にならないようにしていきましょう。
長文になりましたがお付き合いありがとうございました。 介護付き有料老人ホームアルジャンメゾン紅梅 看護師より でした。
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