ストレッチでポッカポカ
2016/12/02
皆さんは毎日、運動をされていますか?
『やったほうがいいかな~』 と思いつつ、なかなか出来ていない事が多いですよね。
2012年、東京都が行った 『スポーツ・運動と保健医療に関する世論調査』 によると、運動を習慣化できない理由の第1位に 『忙しくて時間が取れない(37%)』 が挙げられています
そこで、皆さんにおすすめしたい運動が、ストレッチです!
時間も場所も選ばず道具を必要としないストレッチは最も手軽な運動といえます。 また、テレビを見ながらなど 『ながら』 でできるのも良いところです。何よりも気持ちよく続けられる運動がストレッチです。
そもそもストレッチとは何なのでしょうか? ストレッチとは、おもに 『筋肉を伸ばす』 という行為をさします。 筋肉の働きは、骨を動かすことです。その骨を動かすためには、筋肉は必ず2つ以上の骨にまたがっていなくてはなりません。 1つの筋肉には 『引っ張る側 (カラダの中心部位)』 と 『引っ張られる側 (末端側の部位)』 があり、引っ張る側を 『起始』 、引っ張られる側を 『停止』 といいます。この起始と停止を遠ざける動作をすることで筋肉は伸びるのです。
では、ストレッチにはどのような効果があるのでしょうか?
●効果1 動きやすいカラダづくり
ストレッチで筋肉が伸びやすくなれば、関節を大きく動かせるようになり、それだけ動作の幅を広げることができます。 動ける範囲に余裕があれば、動きもスムーズになります。
●効果2 姿勢改善
柔軟性が低下し関節の可動域が狭いと、理想的な姿勢をとるのに制限をかけることがあります。 柔軟性の向上は姿勢改善に一役買います。
●効果3 痛みの改善
ストレッチの血行促進効果により、血液中の老廃物や痛みのもととなる疲労物質の蓄積が解消され、痛みが改善されます。
●効果4 リラクゼーション効果
ストレッチには、心の緊張をほぐしてくれる効果もあります。筋肉をゆっくり伸ばすと、カラダをリラックスさせる副交感神経が優位に働き、心拍数が下がり、気持ちが落ち着くことが分かっています。
●効果5 転倒のリスク軽減
年齢を重ねると、柔軟性の低下により歩幅が狭くなり、それによって転倒のリスクが上がります。ストレッチで広い可動域を確保すればそのような心配を減らすことができます。
●効果6 ケガの予防・早期回復
筋肉がよく伸びる状態であれば、 『ハッ!』 とした急な動作で起こる、筋肉の伸張にも耐えることができケガが減ります。 万一、ケガをしてもストレッチはケガからの早期回復の手段となります。 受傷後、一定期間をおいて、患部を徐々に伸ばしたり、動かしたりすることで組織の修復が早まるのです。
⇒ やる気が湧き、せっかく始めたストレッチも正しく行われなければ、効果は半減してしまいます。 そこで、次にご紹介したいのがストレッチを行う際のポイントです。
●ポイント1 基部をしっかり固定
ストレッチは、筋肉の両端を遠ざける動作をすることで伸ばしていきます。 この時、一方を基部として、しっかり固定し、もう一方を伸ばすことで筋肉は十分に伸びるのです。 固定があまく、一方を遠ざける動作にもう片方がついてきてしまうと筋肉は十分に伸ばされません。
●ポイント2 反動をつけない
反動をつけてのストレッチは、瞬間的に限界以上筋肉を伸ばすこととなり筋肉を痛めてしまう可能性があります。
●ポイント3 呼吸を止めない
適度な呼吸を継続することによって、血圧や心拍数を安定させ、カラダの緊張を和らげることができるため筋肉は伸びやすくなります。 息を 『フーッ』 と吐きながら徐々に伸ばしていきましょう。
●ポイント4 適度な強度
痛みを感じない範囲で心地良く伸びている状態を実感することが大切です。 痛みを感じるくらい引き伸ばそうとすると筋肉は防御的に抵抗する力が入り、効果が上がりません。
●ポイント5 適切な時間
実際にはストレッチする筋肉の大きさによって時間は変わってきます。 小さな筋肉を伸ばし過ぎるとオーバーストレッチとなり、筋力を十分に発揮できなくなることもある為、痛みが出ない程度で30秒以内にすると良いでしょう。
●ポイント6 適した時間帯
ストレッチにふさわしいのは入浴後の筋肉が温まっている状態のときです。 伸びやすく、リラックスした状態なので効果が上がります。 逆に食後30分は控えて下さい。消化のために胃に集まっている血液をストレッチによって全身に分散させてしまうと、消化に影響を与える可能性があります。
快適なカラダづくりのために、ゆったりとしたペースで少しずつ筋肉を伸ばしてください。 まずは始めてみることで、いろいろなカラダの変化に気がつくことと思います。
また、筋肉は気温や天候といった外部環境の影響を受けやすいため、これからの寒い時期は特におすすめです。
ストレッチでカラダの内部から温めてあげましょう。
リハビリテーション課
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