食の組み合わせ
2017/07/03
食物は組み合わせ次第で栄養効果が倍増したり軽減したりします。
効率よく最大限に栄養を活かしましょう。
・キュウリとトマト、相性の良い食材のようですが、キュウリに含まれている「アスコルビナーゼ」という酵素がトマトに含まれているビタミンCを破壊してしまいます。「アスコルビナーゼ」はカボチャやニンジンにも含まれています。しかし、この「アスコルビナーゼ」は熱に弱く加熱する事で効力が失われます。又、酸にも弱いのでビタミンCを多く含む野菜と一緒にいただく場合は、酢の物にしたり酢入りのドレッシングを使用して下さい。
・このトマト、癌に罹るリスクを下げてくれるリコピンを多く含む事は知られていますが、脂質と一緒にいただかないと吸収されないのはご存じでしょうか。又、他の野菜に含まれる栄養素のビタミンA、D、Eについても脂質と一緒だと吸収されやすいのです。トマトをいただく時は脂質を多く含む、アボガド、オリーブオイルなどを組み合わせて下さい。
・栄養素といえば鉄分も大切な栄養素です。鉄分には動物性食品に含まれる体内に吸収されやすいヘム鉄と、植物性食品にふくまれる吸収されにくい非ヘム鉄とがあります。例えば、ほうれん草などの葉物野菜に含まれる非へム鉄はビタミンCと一緒にいただくと体内に吸収されやすくなります。肉や魚に含まれるヘム鉄もビタミンCと一緒にいただくとより効果的です。
・年齢を重ねる毎に減少するのはカルシウムです。このカルシウムの吸収を妨げる食べ物の組み合わせがあります。例えば、「枝豆とチーズ」チーズに含まれるカルシウムは枝豆に含まれている「フィチン酸」により吸収を妨げられます。「ココアと牛乳」も同様で、ココアに含まれている食物繊維によりカルシウムの吸収が妨げられてしまいます。
これらは、ほんの一部です。あまり神経質になりますと、楽しく調理したり食べたりできなくなります。大切な事は、なるべく多くの食材を使い美味しく、楽しく食べる事だと思います。ご参考までにして下さい。
今回は、医務課よりお送り致しました。
----------------------------------------------------------------------
介護付有料老人ホーム・アルジャンメゾン紅梅
〒192-0351
住所:
東京都八王子市東中野196-5
電話番号 :
042-670-5380
----------------------------------------------------------------------