お薬について
2017/12/22
薬はなぜ食後とされているのかご存知でしょうか?
「胃が悪くなるから・・・」「食後の方が吸収がいいから・・・」と思っている方は多いと思います。確かに食後に飲まなければいけない薬もありますが、ほとんどの薬は食後でなくてもいいのです。
1日3回の薬は本来、薬の効果が8時間ですので、食後に関係なく8時間毎に飲むのが本当の飲み方です。しかしそれでは混乱するので3度の食事後と指示があるのです。毎回の食後でしたら確かに忘れません。
薬は飲み方だけではなく飲み合せも大切です。注意したいのは抗生物質や抗菌薬と牛乳の飲み合わせです。牛乳に含まれるカルシウムと薬の成分が結合し、身体に吸収されにくい「キレート」とよばれる構造を作ってしまいます。「キレート」が作られると薬の吸収が低下し効果が弱まります。また、薬に対して抵抗力をもち、薬が効きにくくなった耐性菌が増殖してしまう可能性もあります。カルシウムと同様にマグネシウムにも注意が必要です。便秘時によく処方される酸化マグネシウムも「キレート」が作られます。2~3時間、間隔をあけての内服をお勧めします。サプリメントや飲料水などにも気をつけてください。
薬を処方されると薬局で お薬手帳に貼るシールや薬の説明書をいただくと思います。いつも飲んでいる薬だからと思わず、飲み方や注意事項を確認し安全に効果的に飲んでください。
今回は医務よりお送りいたしました。
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